あるHSS型HSP女性の人生

自分の気質を知らず子供の頃から生きづらかった日々を綴ります。

想像の痛みで泣く女の子

 

幼稚園児の頃は、

予防注射を打たれる前から泣きわめく子供だった。

 

なぜ打たれる前から泣いてしまっていたのか?

 

当時は、子供たちが2列くらいになって

予防注射をする為に並んで待っていた。

 

私が後ろの方に並んでいると、

前に並んで自分より先に注射された子が

終わった後、わずかに顔を歪めながら

戻ってくる子が何人かいた。

 

そこで、あ、痛いんだな、と私は感じ取った。

 

そうすると、あの小さな注射針を腕にぶっ刺すなど

ものすごく恐ろしいことに思えてならない。

 

自分の番がきたら、泣き喚いて抵抗した。

 

お医者さん、看護師さんがどんなに口を揃えて

「大丈夫だよ、痛くないよ」

と言っても、それは嘘だ、と思った。

 

注射を打つ為に、気休めで言っているのだとしか

思えなかった。

 

でも、子供がどんなに抵抗しようが

「じゃあ、注射するのはやめましょう」

というわけにはいかない。

 

そこで「動いたら余計痛くなるから!」と叱られながら

観念して打たれることになるのだが、

正直、想像する痛みの方がいつも凄過ぎて、

想像よりも「痛い」と感じたことは一度もなかった。

 

泣きじゃくりながら、

「あれ、思ったより痛くないかも…?」

と思ったことも実はよくあった。

 

同い年の子には、泣き虫、弱虫と笑われた。

大人にも、まだ打たれてもないのに大泣きして、

と呆れられた。

 

だけど、私がなぜ注射される前から大泣きしていたのか?

 

それは、

 

自分の前に注射される子の表情から

痛みを感じ取っていたから

 

と知る者は誰もいなかった。

 

どうして注射される前から泣いてしまうの?

 

と誰にも聞かれなかったから

 

その事実を誰かに伝える機会がなかったのだ。

 

にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

f:id:Hazuki_hsshsp:20230722084344j:image