あるHSS型HSP女性の人生

自分の気質を知らず子供の頃から生きづらかった日々を綴ります。

鉄棒と忘れられない心の傷①


↓こちらのお話は前回記事の続きになります
hazuki-hsshsp.hatenablog.com

幼稚園の保護者面談で、
私が園庭にひとり放り出されても
一向に鉄棒をやろうとしないことが
母に伝えられた。

母は先生から
「家でもしっかり指導して下さい!」
と厳しく言われたらしい。

かくして私は幼稚園だけでなく
鉄棒のある公園で母からも厳しく指導されることとなった。

しかし、それでも私は、
両手でしっかり鉄棒を握りしめなからも
絶対に前まわりひとつやろうとしなかった。

やはり、母からも
「支えてるから回りなさい」
と言われても、落ちる恐怖が拭えなかった。

この鉄棒の件は、
私の子育てで母が苦労したことの
ひとつで、私が大きくなってからも
家で度々話題になった。

大人になってから私が
「支えてると言われても、
途中で手を離されるんじゃないかと思っていた」
と母に伝えると
「大事な子供を離すわけないじゃない」
と母が言った。

それもそうか、と大きくなった私は思ったが、
当時の私はどうしてもそう思えなかった。

今振り返ると、私は大人の「大丈夫だから」が
とことん信用出来ない子供だったと思う。
大丈夫と言われて、実際に痛い思いをしても、
そんなの仕方ないじゃない、と
言われるような感じがしていた。
そんなに猜疑心を持つキッカケが何かあったのか?
そこについては記憶がなく、わからない。

ただ、大きくなってこの“鉄棒事件”が
どれだけ私の出来なかったエピソードとして
話題にのぼろうと、
この時に最も私が深く傷ついたエピソードは
語られることはなかった。

どんなに大きくなっても、私からは
「お母さん、あの時あんなこと言ったでしょ」
と決して軽々しく口に出せないような
重い重い言葉だった。

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